日本ユニセフ協会が考える世界平和とは?
戦後の日本は平和な国で、争いに巻き込まれたことはありません。
隣国から侵略されたり内戦が勃発したりといった争いは無縁で、国民は平和に暮らすことができています。
そのため平和な暮らしというのは、人間にとって当たり前と思いがちです。
しかし世界に目を向けてみると、今この瞬間にも争いが起きて多くの人が命を落としています。
例えば中東では、宗教の違いにより争いが絶えません。
外国が介入し平和的に解決しようとしても、一向に解決できずいつまで経っても終わる気配はありません。
争いの原因は宗教だけではなく、部族も原因の一つです。
アフリカやアジアでは他部族を排除するために争いが起きたり、権力者が少数部族を迫害し武力で家や財産を奪っています。
さらに争いを引き起こしているのは、国家だけではありません。
近年はテロ組織が国際化しており、同一のグループが世界中で敵対組織に破壊活動を行っています。
テロ組織の中には国家の支援を受けていることもあって、ミサイルなど強力な武器も持ち合わせています。
国家が相手なら話し合いでの解決も期待できますが、テロ組織相手ではそうした策も期待できません。
力を弱めても完全に破壊するのは難しいとされ、今後もテロ組織との戦いは続いていくでしょう。
最も被害を受けているのは一般市民
日本は戦争とは無縁の安全な国ですが、アフリカ・アジア・中南米など世界では激しい争いが繰り広げられています。
こうした争いが続くなかで、最も被害を受けているのは、一般市民です。
強力な武器を持つ国家やテロ組織の攻撃により、どちらの味方でもない一般市民が巻き込まれ家などの財産や命が失われています。
家を失い財産も全て失った一般市民は、行くアテがありません。
内戦状態の国では政府の助けは期待できませんし、人種や部族によっては迫害されてしまう一般市民もあります。
争いの影響で住む場所をなくした一般市民は難民となり、安全な場所に避難しようとします。
内戦が起きている国や地域の国境沿いにはそうした人々が集まるキャンプが多数存在していて、テレビのニュースやドキュメンタリー番組で見たことがある人も多いでしょう。
キャンプ内は争いが起きている場所に比べれば、安全に生活をすることができます。
しかし安全と言っても、人間が最低限の生活をおくれる環境が整えられていないケースは珍しくありません。
衛生状態は最悪で食糧が不足しているケースがほとんどで、平和に暮らす日本人からみれば信じられない光景でしょう。
医療機器はなく医薬品もないので病気や怪我も治療できない
問題があるのは、衛生状態と食料だけではありません。
医療機器はなく医薬品もないので、日本国内からすぐに治せる病気や怪我も治療できません。
さらに子どもたちの教育も十分に行うことができないので、難民になると財産を失い将来の希望も断ち切れます。
こうした難民を少しでも救うために大切なことは、経済的に余裕のある人々からの支援です。
当事者である国家は支援する余裕がないので、国際社会全体で支えなければいけません。
日本国内でも世界中の難民を救うために、日本ユニセフ協会の募金をはじめ、活発に募金活動が行われています。
例えば駅前などの人が集まる場所、コンビニにあるレジの横などに募金箱があり、少しでもお金を入れると世界中で困っている人々を支援するために使われます。
具体的にはワクチンや医薬品などの医療関係の物資、鉛筆やノートなどの教材などです。
わずかな金額でも日本国内から集まればかなりの金額になり、多くの人々を救うための物資になります。
数十円の支援でも人の命を救え、明るい将来を作るために役立てることが可能です。
平和な日本に住み経済的に余裕のある日本人だからこそ、積極的に支援し多くの人を助けるべきでしょう。
銀行振込やクレジットカードでも募金は受け付けている
支援の方法は、街角にある募金箱だけではありません。
銀行振込やクレジットカードでも募金は受け付けていますし、毎月一定の金額を自動的に支援する仕組みも用意されています。
もっと多くの金額を支援したいと思うなら、こうした仕組みを利用するのが良いでしょう。
残念ながら難民は、世界中から争いがなくならない限り絶えず発生します。
争いが解決し元の生活に戻れるケースも少なく、むしろ増え続けている印象です。
また難民が発生する原因も、戦争や内戦だけではありません。
ハリケーンや地震など自然災害の影響により家を失い、キャンプに身を寄せる人々もいます。
争いが原因で家を失うというのは、日本人にはイメージしづらいかもしれません。
しかし自然災害により家を失うというのは、日頃から台風や地震の被害を目の当たりにしている日本人にとってはイメージしやすい現実です。
自然災害の脅威を肌で実感している日本人だからこそ、支援をしたいという気持ちにもなりやすいでしょう。
実際に国際的な支援団体の日本支部は、世界でも突出した金額を拠出しているとされています。
今後も世界中で困っている人々を助ける支援を続けていくためにも、小さな金額でも送り続ける活動を一人一人が続けることが大切です。
最終更新日 2025年7月24日