Tuesday 19th August 2025
Durbar Marg, Kathmandu

住宅を購入する時は、新しく設計して建築を行うか、既存の物件を検討する2パターンに分かれます。

前者は自由度が高いものの、多くの時間や予算を必要とするので、これらの余裕がなければ決断は先延ばしになってしまいます。

一方の後者は、自由度こそ新築に一歩譲りますが、満足が得られる住宅が選べる意味では負けません。

住宅見学会は、家を詳しく知ることが出来る機会で、念入りに設計を行うような時間が限られていても、納得して購入が決められる切っ掛けになります。

見取り図や外観、内装等の写真は、物件のことを知る手がかりにはなりますが、本当の意味で理解出来るとは限らないでしょう。

しかし、住宅見学会は完成している物件に入ることが出来たり、手で触れて確かめられるといった魅力があります。

立体的な構造であったり、微妙な色合いや手触りは見取り図では分かりませんから、住宅見学会のような機会はとても貴重です。

最も身近な参加機会になるのは、モデルハウスの見学で、気が向いた時に足を運べるのがメリットです。

休日を1日割り当てても良いですし、半日を休みにして、午後を見学の機会にする方法もあります。

ただ、モデルハウスはあくまでも参考でありサンプルなので、生活感がなく綺麗過ぎるという特徴が存在します。

この点はやはり、実際に入居している物件との大きな違いになりますから、ある程度は妥協して納得することが求められます。

見学を行う際のポイントは、予め確認したい項目をリストアップして、当日順番に見て回ることです。

見学予定時間も決めておけば、余った時間を自由に過ごせますし、自由に見学する時間を設けることで、新たな発見が実現する可能性に結び付きます。

当日の心構えは、担当者の言葉や説明に耳を傾け、気になる部分があれば我慢せず直ぐ質問を行うことです。

担当者に、住宅の魅力を伝えて販売に繋げる、営業の目的を持っています。


出典:http://yu-topia-sk.com/event/

それでも、良い部分だけを集めたパンフレットではなく、個人的な感情も持っている人間なので、質問を行なえば丁寧に答えてくれる可能性があります。

ここだけの話、といった前置きが付けられた上で、住宅の裏話や見落としがちなポイントを教えてもらえるチャンスとなるでしょう。

大切なのは、見学機会の参加を前向きに考えること、そして出来るだけ時間を掛けて詳細に把握する2点です。

担当者と交流する接点を持ち、信頼関係を築いて顔見知りになるのも、物件の良し悪しを知るプラスの効果に変わります。

モデルハウスで知られる住宅見学会ですが、実は入居出来る本物の住宅が完成した時に、期間限定で見学の機会が設けられることもあります。

これは、物件の購入者の好意によりますから、見学のチャンスが提供されれば、モデルハウスとは違う貴重な機会になります。

モデルハウスと完成見学会の違いは、そこに入居者が存在するか否かで、後者は購入を決めて住む人がいることを意味します。

つまり、購入を決めた理由であったり、完成してから感じてること等を尋ねられますから、先に物件を購入した人と話せるのが魅力的です。

モデルハウスの担当者も、住宅のことは熟知しているものですが、実際に住んでいるわけではないので、住み心地に関しては分からないのが正直な所でしょう。

その点、本物の入居者は住み始めてから日が浅くても、本当に住んで様々な点に気が付いているはずです。

新居に住み始めた当初は、誰もが興奮して購入した住まいを良く評価しがちなので、その部分を差し引いて考える必要はあります。

■住宅会社を評価する際にも役に立つ

住宅見学会の機会は、必ずしも建物を良く知るだけではなく、担当者の対応や住宅会社のことを理解するチャンスにもなります。

担当者はいわば、住宅を検討する消費者と家を提供する住宅会社の橋渡しをする、企業の顔という性質があります。

ここで対応に疑問を持ったり、対応力に疑いがあれば、住宅会社の質も疑うことになり得ます。

勿論、住宅会社は住宅を販売することが目的ですから、担当者の教育に力を入れていたり、何時でも問題なく対応出来るように指導しているものです。

住宅を見て回る機会がある時は、家その物に加えて、家に関わる人の質や印象も評価することが肝心です。

人に好感が持てれば、所属する企業に興味が抱けるようになるので、住宅の相談や購入がより前向きになります。

逆に、人に不満を感じる場面が多い場合は、企業にも期待することが難しくなりますから、この時点で相談相手の候補から外すことが出来ます。

消費者と住宅会社は、相談を始めてから1年近いお付き合いが発生しますし、家が完成してからも長い付き合いになります。

例えば、性格が合わない人との付き合いは辛いものですから、幾ら好みの家が見付かったとしても、相性が良く何でも相談出来る住宅会社と出合うことも必要です。

住宅見学会はまさに、人と家のお見合いに相当する機会であって、住宅会社は相手の両親と考えることが出来ます。

人生の中でも特に高い買い物になりますし、長期間を過ごす環境を選ぶことになるので、遠慮せずに相談したり、妥協しないで決められるヒントを集めることが大切です。

最終更新日 2025年7月24日

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