Tuesday 19th August 2025
Durbar Marg, Kathmandu

ユニセフについて

国際的な規模で活動している組織には、非常に多くの種類があります。

組織ごとに活動目的は異なっていて、それぞれのジャンルにおいて重要な役割を果たしているのです。

たとえば、世界の子どもたちを支援することに力を入れている組織もあります。

とりわけ知名度の高い団体として挙げられるのが国際連合児童緊急基金、いわゆるユニセフです。

設立された段階では、国際連合国際児童緊急基金と呼ばれていました。

戦後の援助が急務とされていて、しっかりと子どもたちを支援しなければならない状況になっていたのです。

戦争からの復興が少しずつ進み、戦後の復興支援という意味合いは薄れていくようになりました。

その結果、活動範囲がより広がり、さまざまな援助活動を行うようになったわけです。

世界中の子どもたちを支援する役割を果たす組織なので、特定の地域だけに事務所を設置しておくわけにはいきません。

本部はアメリカのニューヨークに置かれ、中心的な機能を担っているわけですが、それ以外にもスイスのジュネーヴにヨーロッパ事務所が置かれていたりするのです。

ヨーロッパには多くの国があるため、ヨーロッパ事務所が中心となって各国との折衝などを行うこととされています。

それぞれの事務所が分担してジムに当たることで、国際機関として円滑な活動をすることに結びついているのです。

ユニセフの詳細

また、国や地域といった広範囲での活動だけをしているのでは、本当の意味で子どもたちを支援することができません。

そのため、各国に現地事務所や国内委員会が設置されていて、国内での活動に取り組んでいます。

現地事務所とは、150を超える国・地域に設置されていて、それぞれの地域の状況を調査したり、援助計画を立てたりする業務に従事している事務所です。

また、先進国には現地事務所が設置されていないため、国内委員会が設置されることになっています。

国内委員会は30を超える国・地域に設置されていて、さまざまな業務に当たっているのです。

日本においては、東京事務所が渋谷区に設置されていて、ニューヨークの本部と日本政府との橋渡しのような役割を果たし、緊密な協力関係を築いています。

ただし、ユニセフの外部機関として設置されているという位置づけではなく、あくまでも協力協定を結んでいる組織だという点に注意が必要です。

また、政府主導の組織ではありません。

非政府組織として活動していることにも注意しなければなりません。

世界各国には、誰かが守ってあげなければ守られない人々が多数存在しています。

その中でも、とりわけ子どもたちは弱い存在なので、組織的な保護・支援が極めて重要だといえるのです。

もちろん、それぞれの国の政府が体制を整え、多様な支援を行うことができればよいわけですが、政府の力だけではどうしても不十分になってしまいます。

その部分を補っていくために、国際的な組織が必要とされているのです。

その1つとして中心的な役割を果たしているのが、いうまでもなくユニセフなのです。

募金の様々な種類について

非政府組織としての存在となっていることからも分かるように、活動を進めていくために必要な資金を集めることが容易だとはいえません。

たとえば、募金によってまかなわれている部分も大きいのです。

マンスリーサポート・プログラム、緊急・復興募金、分野・地域指定募金など、いくつかの種類があります。

集められた募金は、多種多様な目的に使われるわけですが、募金の種類によって使われる目的が異なっています。

そのため、どのような支援をしたいのかを考えて、自分の考えに近い募金を選ぶことが大切です。

目的について学ぶだけでも、世界の子どもたちが置かれている現状を理解することにつながるため、意味があります。

募金をしたい場合、コンビニエンスストア・郵便局・銀行を利用する方法や、クレジットカード・インターネットバンキングを利用する方法があるので、自由に選択することが可能です。

ユニセフが支援を行っていく上で、アドボカシー活動と呼ばれる活動が柱となっています。

アドボカシー活動とは、一般的には耳慣れない名称ですが、各国政府にさまざまな働きかけをする活動などを指しています。

子どもたちが健康に生きられるようにするには、病気などを予防するという考え方が何よりも重要です。

そのため、予防接種をスムーズに行うことができるように支援をしたりすることになります。

もちろん、アドボカシー活動は予防接種に関する働きかけだけをするものではありません。

子どもの権利条約という条約があるわけですが、批准していない国もあります。

そのような国の政府に対して、条約の批准を働きかけることも、アドボカシー活動の一環として行われているのです。

ユニセフがどのような活動をしているか、事業計画がどうなっているのか、といった情報はウェブサイトに掲載されています。

ユニセフについて詳しく理解することができるので、目を通すことが大切です。

 

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日本ユニセフ協会

最終更新日 2025年7月24日

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