1.歴史的建造物についての豆知識
京都には歴史的建造物が多数ありますが、古い時代に建築された建物は頑丈にできている、釘を使わない手法が行われてるなど、建築物の造りが現代のものとは大きく異なると言われています。
こうした建築物を保護することは日本の歴史を守ることにも繋がるわけですが、京都の清水寺もそのうちの一つです。
清水寺があるのは、京都駅の北東約3キロの場所、最寄り駅としては、京阪本線の清水五条駅ですが、当駅からは歩くと約30分の道のりですから歩こうと思えば何とかたどり着けるものの、途中からは山道になるので足腰がしっかりしていないと大変ですよね。
ちなみに、清水寺は京都駅を初め、京都五条駅や東山駅、祇園四条駅など色々な駅からのアクセス方法があるので、観光ルートを決めながらアクセス方法を選ぶのがお勧めです。
世界遺産登録が行われているなどからも人気を集めている場所ではあるわけですが、歴史的な建造物などからも定期的なメンテナンスが欠かせません。
清水寺の舞台から下りるなどの言い方がありますが、このお寺は崖の際に断つもので、その崖側の屋根の上から見下ろせば更なる恐怖心が出て来ます。
一般の観光客は清水の舞台とも言われている場所からの景色を楽しむことになりますが、屋根の補修などで上に登れば恐怖心は最大級になるのではないでしょうか。
元々高所に位置する建築物で、屋根の高さについても写真などで見る限り、高さもあるでしょうし、北側の屋根から地上までの高さはそれ程なくても、南側は崖がありますから高所恐怖症の人は絶対に上ることはできないと言えましょう。
2.鳶と呼ばれている職人さんのお仕事
所で、高所恐怖症の人は絶対にできない職業の一つとしてとび職人がいますが、鳶と呼ばれている職人さんは主に高い場所で作業をする人の総称のようなもの、清水寺の屋根を補修する時には欠かせない存在です。
とび職は元々、危険と隣り合わせの場所に真っ先に乗り込んで、他の作業者のための足場を作る仕事だと言われているのです。
真っ先に駆け込むと聞くと災害などで危険な場所に出向くなどのイメージを持つ人も多いかと思われますが、足場は作業者が安全な形で色々な仕事を行うことができるようにするためのもの、なくてはならない存在です。
その足場を組み立てるのもとび職の仕事と言うわけですが、新国立競技場の建築の際にもこうした職人さんが足場を設置して、様々な職人さんの安全確保につとめているわけです。
建設現場で働く作業員の中でも、高所作業が多いのが特徴などからも、他の作業者と比べると最も危険な仕事と言っても良いのではないでしょうか。
危険性を伴うもののこうした職業に憧れる男性も多いと言いますから、高所恐怖症の人には少々分かりにくい仕事、その気持ちが分からないと感じている人も多いことでしょう。とび職採用
3.鳶職の種類
但し、一口に高所での作業と言っても、色々な仕事があります。
そのため、主に担当している仕事の種類に応じて幾つかのとび職人の種類があるようで、建設現場に欠かせない足場を鉄パイプ・ピケなどを使って設置する人は足とびと呼びます。
足場は短時間で組み立てが行われていますが、これは図面を元にして組み立てを行うもので、建築物の設計と同じように足場の設計を行う専門家がいるのです。
外壁塗装などで住宅にも足場の設置が行われているわけですが、外壁塗装の時の足場も設計者が図面を書く、作業者はそれを見ながら組み立てるのが特徴です。
一見、無造作にパイプを設置したり、足場になる金属製の板を設置しているように思えますが、1つ1つ計算が行われている、安全性を最も重視して図面が起こされます。
図面を見て建物をイメージする、後から作業現場に入る職人さん達の安全性確保、そして作業性を考えて足場を組み立てるのが足場鳶と呼ぶ職人さん、足場鳶の次に多いと言われているのは鉄骨鳶と呼ばれている職人さんです。
鉄骨造の建築物が対象になるもので、図面を元にして基礎になる骨組みを組み立てるのが特徴、鉄骨は重量がありますのでクレーンを使って吊り上げる、高所での組み立てを行う職人さんです。
専門性が高い職業でもあり、技術や知識が必要不可欠です。
4.まとめ
一見、とび職の仕事をしている男性は頑固で怖いなどのイメージを持つ人も多いかと思われますが、危険と隣り合わせの仕事などからも真剣に仕事を行う、集中して作業を行うなどの特徴を持ちます。
巨大な橋の骨組みを作る、建築物の内部に大型の設備機器を据え付けるなどの重量鳶と呼ばれている職人さんもいます。
重量鳶は鉄骨鳶と同一の括りにされるケースもあるようですが、仕事内容はより高度な技術および知識が求められるなど、誰もができる仕事ではありません。
とび職の仕事をしている職人さんはダボダボのズボンを使っていますが、あのズボンは足をスムーズに動かすことができる、足元にある障害物に、ズボンの裾の広がりが触れるとすぐにわかるなど、いずれも危険を回避するための専用のズボンです。
最終更新日 2025年7月24日